体によい油の選び方 その2

前回の記事「体によい油の選び方」の続きです。 「体によい油の選び方」 前回は、 トランス脂肪酸とはどういうものか、 その影響などをご紹介しました。 では、どのような油を選べばよいでしょう。 先ずは、原因であるトランス脂肪酸を極力減らすということが大事です。 前に述べたトランス脂肪酸を多く含む食品はなるべく避けるようにしましょう。 そして良い油を摂ることです。 動物性の脂肪は、飽和脂肪酸を多く含みます。 この脂は、消化のエネルギーをたくさん消費してしまいますので、 負担がかかります。 植物性脂肪は不飽和脂肪酸が多く含まれますが、 その中でも体内合成できないオメガ6とオメガ3は 外部から摂取する必要があります。 それそれの働きを見てみると、 オメガ3・・細胞膜を柔らかくする 炎症を抑える  血液をサラサラにする オメガ6・・細胞膜を硬くする   炎症を促進する  血液を固まりやすくする この二つは、相反する働きがあり、バランスが取れていることが大事です。 つまり、オメガ3とオメガ6をバランスよく摂取することなのです。 (理想的なオメガ3とオメガ6の比率が、1:4とか、1:2とか言われていますが、 人によっても違うかもしれませんし、どれが正しいのかは分かりません・・) 日本では、このオメガ6の油は体に良いということで、 積極的に摂るように推奨さえてきた経緯があり、 サラダ油やゴマ油、コーン油など、普段の生活では、 オメガ6を摂取する機会が断然に多いのです。 お店に並んでいる油や、加工食品なども ほとんどがこのオメガ6を多く含む油が使われています。 一方、オメガ3を多く含む油はあまり摂取する機会がなく、 積極的に摂る必要があります。 オメガ3を多く含む油は、亜麻仁油やシソ油、 またはサバやイワシなどの魚に含まれる油などがあります。 アトピーなどのアレルギーが多いのも、 炎症反応を促進するオメガ6の油が過剰になっているからかもしれません。 また、 製造過程で化学物質を使用したり、 高温で処理されたものは良い自然の油とは言えません。 その製造過程で、トランス脂肪酸が多く発生してしまうことになります。 低温圧搾法などの昔ながらの製法で作られた油は、 トランス脂肪酸が少なく、良い油と言えます。 製品ラベルをみると、昔ながらの抽出方法とか、 低温圧搾(コールドプレス)製法などと表示されているものがあるので それらを選ぶとよいと思います。 よい油をバランスよくとり、健康になりましょう! ...
2015年1月13日0 DownloadsDownload